導入事例顧客自らが資産運用をシミュレーション
サービス一新でゴールベースアプローチを促進

東海東京証券

東海東京証券 DX推進部

西田勇輝 氏
中島美帆 氏

※写真右から
ご利用中の製品
QUICK Asset Design Navi

東海東京証券は2024年7月、オンライントレードおよびホームページで提供している顧客向け資産運用シミュレーションツール「投資ナビゲーター」のサービスをリニューアルしました。この新しいツールは、QUICK Asset Design Naviをベースにしており、顧客が自ら資産管理やポートフォリオ分析を行うだけでなく、ゴールベース型の資産運用までシミュレーションできるようになっています。今回のサービスリニューアルの狙い、シミュレーションツールに期待する効果、そして今後のゴールベースアプローチの展開についてお話を伺いました。

導入の効果とポイント

  • ゴールベースアプローチに対応できるツールを
  • 資産運用を一つのツールでフルサポート
  • 対面証券ならではのフォローでライフプランに沿った一生涯のパートナーに

Q.投資ナビゲーターのサービスをリニューアルした経緯、理由を教えてください。

西田氏

2021年に金融庁が「顧客本位の業務運営に関する原則」を提示したことを受け、弊社でもお客さま一人ひとりのライフプランをしっかり把握し、適切な商品を選定してご案内するという営業姿勢を促進してきました。その一環として、以前よりホームページ上でご提供していた各種ツールを一つにまとめグレードアップし、「投資ナビゲーター」としてリニューアルいたしました。

今回のサービスリニューアルで新たにゴールベースアプローチ機能の追加やシミュレーション結果の連携を強化することにより、ゴールベース型の資産運用シミュレーションが可能になりました。これにより、お客さま一人ひとりのライフプランや具体的な目標を踏まえたポートフォリオ選定ができるようになり、弊社の目指す姿に沿ったツールとなりました。

中島氏

これまでの金融業界、特に証券会社では、商品販売型の営業スタイルが主流でした。しかし、最近ではお客さまのゴールに寄り添った資産管理営業が重要視されるようになっています。今回、ゴールベースアプローチ機能を搭載したシミュレーションツールを導入したことで、より多くのお客さまごとのライフプランに沿ったご案内ができるようになったと考えています。

もともとホームページ上には、ライフプランや積立のシミュレーションツール、ロボアドバイザーなどいくつかのツールがありましたが、それぞれの機能が独立しており、診断結果などの連携ができていない状況でした。今回のリニューアルにあたり、QUICKに相談したところ、各機能を連携させて資産運用まで一貫して検討できるツールにすることができました。

お客さまにとっても使い勝手が良いツールになったと思います。リニューアルから約1カ月が経ちましたが、実際に「機能連携がわかりやすくなった」「リスクや目的を全て考慮した上で運用を検討できる点が便利」などの声をいただいています。

Q.投資ナビゲーターにはどのような効果を期待していますか。

中島氏

2024年から新NISAが始まりましたが、直近の株価が下がった際には、ネット上で投資に対するネガティブな意見が多く見られました。短期的な視点ではなく、長期的に見れば十分にプラスになる可能性があると思いますが、ネガティブな意見の背景には、投資に関する理解がまだ十分に進んでいない現状があるのではないかと感じています。

今回リニューアルした「投資ナビゲーター」は、お客さま自身が操作してシミュレーションを行うことができるため、投資のイメージをより具体的に持っていただけると思います。営業員と対面で話したり、資産について相談したりすることに抵抗感を抱いている方でも、ホームページ上のシミュレーションであれば、証券会社に口座を開設していなくても気軽にシミュレーションができ、ご自身の現状の把握と運用プランの作成を行っていただくことができます。

西田氏

今後は、「投資ナビゲーター」に入力されたデータの利活用も視野に入れています。例えば、どのような属性の方が利用しているのか、年代ごとにどのようなライフプランを考えているのか、どの機能が関心を集めているのかといった情報が集まれば、それを基により良いサービスの検討ができるようになり、また、操作ログからお客さまがどこでシミュレーションをやめているのかを把握することで、ツールの機能や導線について不便な箇所はないかを検証し、ツールのメンテナンスにも役立てることができます。そのため、ツール上のログやデータ収集も今後検討し、弊社のサービス品質向上にもつなげていければと考えています。

Q.今後のポートフォリオサービス、ゴールベースアプローチの展開についてお聞かせください。

西田氏

「投資ナビゲーター」は、インターネット上で自由にシミュレーションをしてもらうツールとしては、ライフプランや目標の整理からゴールベースアプローチに基づく投資プランニングまで広くカバーしており、お客さまに十分満足いただけるものになっていると思います。

対面営業でもポートフォリオ提案を推進していますが、お客さまに運用状況をよりわかりやすくお伝えするレポート機能をもう少し拡充する必要があると感じています。

対面証券である当社においては、運用開始後のお客様フォローが非常に重要なサービスであり、ポートフォリオ営業に注力していくほど課題が浮き彫りになってまいりました。今後はポートフォリオのフォロー機能に関して更なるアップグレードを考えていきたいと思っています。

中島氏

弊社は対面証券であるため、お客さまに対するフォローという点で、ネット証券ではできない部分が今後も重要になると考えています。特に今回重点を置いているゴールベースアプローチでは、短期的な売買ではなく、長期的な視点でお客さまの資産形成に寄り添うことで、一生涯お付き合いいただける証券会社を目指していきたいと考えています。

 

製品の詳細を見る
QUICK Asset Design Navi

皆さまのニーズに合わせたソリューションをご提案します。
まずはお問い合わせください。