社員インタビューアルムナイ Mさん

アルムナイ 社員インタビュー2

金融ソリューション事業本部
Mさん

Topics

  • 証券業務を深く学ぼうと外資系コンサルティング会社へ転職
  • ものづくりとコンサル双方の楽しさを再認識
  • アルムナイ制度が広げる働き方の選択肢

Q.転職のきっかけと、QUICKから転職後、どのような会社で仕事をしていたか教えてください

2006年に入社し、当時のサイバー事業本部に配属され、オンライントレード・サービスの企画開発に約10年従事しました。この仕事では、お客さまにサービス内容を説明し、希望や課題をヒアリングし、企画開発を進めることが主な役割でした。就職活動時は、ITコンサルタントを志しており、QUICK入社後、希望に近い仕事をしていると思っていましたが、心の中では専門のコンサルティング会社に行った場合、QUICKでの仕事のやり方や考え方とどのように異なるのか見てみたいという気持ちが常にどこかにありました。また、QUICKで培った価値観と世間一般の価値観がどのように異なるのかも気になっていました。

QUICKのサービスについては、情報を配信するだけではなく、顧客業務に密接に関わることにより、業務に沿った情報提供の方法やスタイルがさらにあるのではないかと感じていました。ただ情報提供するだけでは、将来、競合と戦い続けるのはどんどん難しくなっていくのではないかという不安が強まり、証券業務自体をより深く知る必要性を感じました。加えて、知人の紹介などの縁もあり、証券会社でコンサルタント業務ができるということから、外資の大手ITコンサルティング会社に転職を決めました。

2015年に転職し、証券を担当する部署に配属されました。証券会社の業務支援やバックシステム会社の業務支援など、さまざまなプロジェクトに関与しました。証券会社とバックシステム会社の両方の支援を通じて、業務やバックシステムだけでなく、両社の考え方や判断基準も学ぶことができました。

お客さまのスタンスや組織内の決定権を持つ部署、システムの現場ユーザーから経営層の方々とのコミュニケーションのあり方、システムの開発/管理/運用方法など、さまざまな人々や業務等との接触を通じて多くを学びました。コンサルティング会社での仕事はハードでしたが、現場の業務から戦略的な部分までトータルな視点を持つことができるという点は大きな魅力でした。

一方で、自身が担当するサービスが存在しないことに苦悩しました。コンサルタントはあくまでもサポートの立場であり、実際にプログラムを開発するのはシステム会社であり、業務運用は証券会社の役割です。さまざまな事を学ぶことができる一方で、プロジェクトが終了するとそこで終わってしまう点にやりきれない思いを抱きました。自身が担当するサービスであれば、PDCAサイクルを回しながらさらに改善していけると思うと、やはり自社のサービスがある仕事がよいと感じました。

自分自身はものづくりが好きだと気づかされ、QUICKの魅力はものづくりとコンサルティングの両要素がある点だと感じました。また、証券会社や他の企業の業務の裏側を垣間見られたことでQUICKの開発力や品質が他社にも劣らないことを実感しました。

Q.QUICKに復帰後、前職でのスキルがどのように活かされていますか

コンサルティング会社勤務時代も、QUICKの営業の方と会う事もありましたし、QUICKの同期との情報交換などを定期的に行っていました。コンサルタントとしてさまざまなことを一通り経験し、転職を考え始めた頃、ある役員の方からのお誘いも受けて、2018年にQUICKに復帰しました。

復帰後は、対面営業向けサービスの企画や社内の課題整理、NRIバックシステムSTARとの連携案件、証券大手のオンライントレード・サービスのリニューアル案件などに携わっています。顧客の課題を整理し、具体的なサービス企画から顧客との要件定義、マーケティングやセールス、事業戦略など幅広く関与しています。転職前に考えていた証券システムとの連携などにも取り組むことができ、コンサルティング会社で学んだことが無理なく繋がって、自分自身の中で一つの線になっているように感じています。
スキルだけでなく、お客さまの立場で考えることも、転職前よりも上達したと思っています。QUICK以外の会社での経験があったおかげで、それぞれの経験を総合し、客観的な視点を持つことができたと思っています。

Q. QUICKアルムナイの会をどのように活用していただきたいですか

アルムナイ制度のメリットの1つは、QUICK内外での仕事経験を持つ人々が一緒に仕事をすることで、イノベーションや新しいアイデアが生まれる可能性があることだと考えます。また、アルムナイ制度は、転職者を自社で再雇用するだけでなく、退職者を個人事業主として契約したり、退職者に仕事の紹介をする/してもらうなど、さまざまな可能性をつくっていけると思います。QUICK社員にとって、生活や働き方の選択肢が広がり、より働きやすくなる制度になることを望みます。QUICKのことも知りつつ、外部の世界も理解している人々が増えれば、QUICK内部でもさまざまな可能性が広がっていくと思います。アルムナイ制度によりQUICKと外部との交流が増え、さまざまな考えが交差することで、QUICKの新事業やサービス創造などの「シンカ(新化)」に繋がることを期待します。