ソリューション難易度の高い通貨オプションディーラーの養成に専門家の知見を活用したい

  • 銀行・金融機関

機能例

貴社にカスタマイズしたプログラムで専門人材を育成します

大手金融機関のデリバティブディーラー経験を持つエキスパートが、通貨オプションの基礎からヘッジ手法、リスク管理のポイントを講義します。回が進むごとに参加者からの質問や対話も増え、書籍では学べない内容を積極的に吸収できます。

目標に向けてエキスパートとともに伴走支援します

期間・ゴールを明確にしたプロジェクトとして貴社に伴走します。
スポットまたは定期的なアドバイスミーティングや、模擬トレーディング等を組み合わせて、座学で得た知見をさらに実践で活用するための助言を行います。

エキスパートインタビューデリバティブ経験者の知見、スキルを伝授
顧客保護に欠かせない専門人材の育成

 

ヘイルメリーインベストメント

代表取締役 宮崎啓介氏

為替デリバティブへのニーズが高まる中、地方銀行でも本格的な取り組みを始めるところが増えています。しかし、デリバティブのノウハウやスキルを持つ人材が少ないため、人材育成に苦労している金融機関も多いのが現状です。デリバティブディーラーの経験を持ち、QUICK Open Skillのエキスパートでもある宮崎啓介氏に、デリバティブを取り巻く人材育成の課題やディーラー育成に必要な要素、QUICK Open Skillの研修の特徴について伺いました。

 

講師プロフィール
さくら銀行(現三井住友銀行)、東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)、BNPパリバ銀行で外国為替業務に従事。2011年、2012年にJ-Money誌デリバティブディーラーランキング1位。2015年ヘイルメリーインベストメントを設立し、為替デリバティブ領域で日本企業にセカンドオピニオンやコンサルティングを提供。

 

Q.為替デリバティブに携わる人材育成について現状をお聞かせください。

為替デリバティブは、リーマンショック以降一度はゼロになりましたが、現在は円安進行によりエンドユーザーからのヘッジニーズが高まり、新たに取り組む地方銀行や、これまで以上の収益目標を掲げる銀行が増えています。

しかし、オプションディーラーの人材不足という問題もあります。デリバティブビジネスにおいて、商品組成を自行で行える地方銀行はほとんどありません。例えば、メガバンクでは営業部門と市場部門のオプションディーラーが連携してデリバティブビジネスを展開していますが、地方銀行では商品を組成するディーラーがいなかったり、技術が不足していたりして、商品組成を第三者に任せているのが現状です。

外国為替ビジネスは銀行の本来業務であり、仲介業にとどまっている現状には課題があります。銀行が提供する商品について、銀行自体がその扱いを知らないというのは問題です。

オプションディーラーの人材育成には時間がかかります。メガバンクでもアシスタントから始めて独り立ちできるまで最低でも2年はかかるため、長期的な視点で考える必要があります。

 

Q.ディーラー育成の難しさ、必要な要素は何でしょうか。

通貨オプションのポートフォリオ運用に関する実践的な技術については、書籍や体系立てた解説書がほとんど存在しません。そのため、実際の運用状況に応じた情報を得る手段が非常に限られています。

為替デリバティブのトレーニングには明確な答えがなく、ディーラー同士で相談しながら試行錯誤してポートフォリオを育てていく必要があります。いろいろな人とディスカッションしながら、自分の知識や技術を増やしていくことが重要です。

通貨オプションはさまざまな市場のストレスを受けるため、関連するストレスの読みを間違えると利益が上がらなかったり、損失を出したりすることがあります。そのため、さまざまな知識とノウハウの習得が必要です。経験者同士でのディスカッションが欠かせず、そうして知識を増やすことで勝率が変わってくると実感しています。

プロの技術を備えたオプションディーラーは一部のメガバンクや証券会社に限られているため、技術的な質問ができる機会を得るのは難しいです。そうした点から考えると、研修という形で外部から経験者の知見や技術を取り入れることも、スキル上達の一つの近道ではないでしょうか。

 

Q.QUICK Open Skillが提供する研修の特徴を教えてください。

QUICK Open Skillの研修には基本的なカリキュラムがありますが、各金融機関の要望や受講者のレベルに合わせて、その都度カスタマイズしています。

実際にプロジェクトを開始すると、金融機関ごとに持っているスキルや理解度のスピードが異なることがわかります。例えば、初回の講義での受講者の反応や質問内容から、ある程度のレベルを把握します。カリキュラムの全体像は同じですが、時間が限られているため、理解に時間がかかりそうな場合は実践に役立つ内容に変更することもあります。一方で、レベルの高い質問をする受講者とは、より深いディスカッションを行うこともあります。

中には、債券や金利などの各プロダクト担当者がプロジェクトに参加し、受講するケースもあります。私自身は為替デリバティブにしか携わったことがありませんが、現物が株や債券に変わってもデリバティブの知識は同じです。このデリバティブのポートフォリオ理論を身につけると、現物が何に変わっても役立つはずです。

デリバティブに精通した人材は、異動で最前線の営業に出ても商品の中身を熟知しているため、お客さまへの説明が上手で、困った時のアドバイスも的確です。さらに、営業の最前線の動向を学んだ人材が商品開発や組成に回ることで、さまざまなスキルや視点を持った人材が銀行のデリバティブビジネスを多方面から育てていくことができます。そうしたサイクルが生まれることを期待しています。

質の悪いデリバティブが流通すると、最終的にダメージを受けるのはお客さまです。リーマンショックの再来を防ぐためにも、顧客保護のために最後までマネジメントすることは金融機関の責任です。そのためにも、デリバティブをきちんと理解した人材育成は金融機関が真剣に取り組むべき課題だと思います。

導入事例

ディーラー経験者から実践的なノウハウを伝授
通貨オプションに精通した人材育成をサポート

皆さまのニーズに合わせたソリューションをご提案します。
まずはお問い合わせください。