ESG研究所Eurosifのフラビア・ミチロッタ氏がルクセンブルク証券取引所のダイレクターに就任

ヨーロッパの金融市場においてサステナビリティを推進する投資家団体であるEurosifのエグゼクティブ・ダイレクターであるフラビア・ミチロッタ(Flavia Micilotta)氏が、18年間の持続可能な責任投資フィールドでの実績を高く評価され、「ルクセンブルク・グリーン取引所(以下、LGX)」のダイレクターに就任することが決まった。Eurosifを去る時期は現時点では明言されていないが、2019年1月中にもLGXでの活動を開始する見込みである。

は、ルクセンブルク証券取引所(以下、LuxSE)が2016年に創設した、グリーンボンドなど環境関連金融商品のみを取り扱う世界初の取引所。2019年1月時点で、LGXには地方政府や多国籍企業などが発行する220本以上の債券が上場している。
LuxSEはグリーン金融市場の拡大に積極的に取り組む取引所の一つであり、2007年にEuropean Investment Bank(欧州投資銀行)が世界で初めて発行したグリーンボンドである「Climate Awareness Bond」が上場した。

ミチロッタ氏は欧州委員会が2016年に立ち上げた「サステナブル金融についてのハイレベル専門家グループ(High-Level Expert Group on Sustainable Finance, HLEG)」のメンバーである。同氏は2018年8月に、QUICK ESG研究所が主催した、QUICK ESG Workshop 3rd ラウンド、第2回「欧州委員会のアクションプラン:持続可能な成長に向けた金融と企業の対応」でパネリストとして登壇し、欧州委員会の最新動向を解説した。

今回の就任に際し、QUICK ESG研究所はミチロッタ氏から直接下記のコメントを受け取った。「サステナブル金融の流れに資本を提供することは、強固なフレームワーク構築と、正しい相手とのエンゲージメントを実現するために、必要不可欠な要素だ。ルクセンブルグ証券取引所は、そのようなアプローチを実践する明確な事例であり、LGXを牽引し、ルクセンブルク証券取引所と共に働けることは、とてもエキサイティングだ」。

就任は Luxembourg Stock ExchangeのLinkedIn で公表された。近くプレスリリースが公表されるとのこと。

 

関連サイト

  1. Responsible Investor, Paul Verney, Luxembourg Stock Exchange nabs Eurosif head Flavia Micilotta , 2019年1月9日(2019年1月11日情報取得)※会員限定記事
  2. Luxembourg stock exchange, Green bonds(2019年1月11日情報取得)

後藤弘子, アナリスト QUICK ESG研究所