ESG研究所CDP2022環環情報開示、花王が3分野で最高評価
2022年12月13日
環境NPO(非営利団体)の英CDPは13日、企業の「気候変動対策」「水資源保護」「森林保全」の開示や取り組みに対する2022年の評価を公表した。3分野そろって最高評価(トリプルA)を得たのは世界で12社と前年に比べ2社減った。日本では花王が入った。
CDPは毎年、企業に3分野の環境対策に関する質問状を送って回答を採点し、分野ごとに最高のAから最低のD-まで8段階で評価している。2022年は世界で約1万5000社が評価対象になった。
3分野すべてAリスト入りした「トリプルA」企業は花王のほか、ダノン、フィルメニッヒ、HP、クラビン、レンツィング、ロレアル、LVMH、フィリップ・モリスなど。欧米企業が目立つ。CDPのセクター分類では、「素材」「製造」「食品・飲料・農業関連」などメーカーが多い。
世界でAリスト入りしたのは気候変動対策が前年比83社増の283社、水資源保護は15社減の103社、森林保全は1社増の25社だった。
CDPの評価はグローバルな影響力を持ち、機関投資家の投資判断、ESG評価機関の格付けなどに活用されている。QUICKはCDPの「Climate Change(気候変動)」のスコアリングパートナー。
【トリプルA】12社(アルファベット順、カッコ内は国)
バイヤスドルフ(ドイツ)
ダノン(フランス)
フィルメニッヒ(スイス)
HP(米国)
花王(日本)
クラビン(ブラジル)
レンツィング(オーストリア)
ロレアル(フランス)
LVMH(フランス)
メッツァ・ボード(フィンランド)
フィリップ・モリス(米国)
UPMキュンメネ(フィンランド)
《気候変動対策Aリスト日本企業》74社(花王を除きアルファベット順、カッコ内は証券コード、東証業種)
花 王(4452、化学)
イオン(8267、小売業)
AGC(5201、ガラス・土石製品)
味の素(2802、食料品)
ANA(9202、空運業)
アサヒ(2502、食料品)
アズビル(6845、電気機器)
コカコーラBJH(2579、食料品)
大日印(7912、その他製品)
第一生命(8750、保険業)
第一三共(4568、医薬品)
ダイキン(6367、機械)
大和ハウス(1925、建設業)
ハウスリート(8984、その他)
大和証G(8601、証券・商品先物取引業)
デンソー(6902、輸送用機器)
ファーストリテイ(9983、小売業)
富士電機(6504、電気機器)
富士フイルム(4901、化学)
富士通(6702、電気機器)
日立ハイテク(非上場)
日 立(6501、電気機器)
ヒューリック(3003、不動産業)
ミツコシイセタン(3099、小売業)
Jフロント(3086、小売業)
JRE(8952、その他)
J T(2914、食料品)
川 重(7012、輸送用機器)
川崎船(9107、海運業)
KDDI(9433、情報・通信業)
キリンHD(2503、食料品)
コマツ(6301、機械)
コニカミノルタ(4902、電気機器)
コーセー(4922、化学)
丸井G(8252、小売業)
明治HD(2269、食料品)
菱地所(8802、不動産業)
三井不(8801、不動産業)
ナブテスコ(6268、機械)
NEC(6701、電気機器)
ニコン(7731、精密機器)
郵 船(9101、海運業)
NRI(4307、情報・通信業)
NTTデータ(9613、情報・通信業)
大林組(1802、建設業)
オムロン(6645、電気機器)
小野薬(4528、医薬品)
大塚商(4768、情報・通信業)
パナソニックH(6752、電気機器)
ポーラオルHD(4927、化学)
リコー(7752、電気機器)
三機工(1961、建設業)
セコム(9735、サービス業)
エプソン(6724、電気機器)
積水ハウス(1928、建設業)
SGHD(9143、陸運業)
清水建(1803、建設業)
塩野義(4507、医薬品)
資生堂(4911、化学)
SOMPOHD(8630、保険業)
ソニーG(6758、電気機器)
住友化(4005、化学)
住友林(1911、建設業)
サントリーホールディングス(非上場)
太平洋セメ(5233、ガラス・土石製品)
大成建(1801、建設業)
太陽誘電(6976、電気機器)
武 田(4502、医薬品)
浜ゴム(5101、ゴム製品)
戸田建(1860、建設業)
東製鉄(5423、鉄鋼)
東 急(9005、陸運業)
トヨタ紡織(3116、輸送用機器)
豊田織機(6201、輸送用機器)
《水資源保護Aリスト日本企業》35社(花王を除きアルファベット順、カッコ内は証券コード、東証業種)
花 王(4452、化学)
アイシン(7259、輸送用機器)
大和ハウス(1925、建設業)
デンソー(6902、輸送用機器)
ファーストリテイ(9983、小売業)
不二製油(2607、食料品)
富士フイルム(4901、化学)
富士通(6702、電気機器)
日 立(6501、電気機器)
ジェイテクト(6473、機械)
キリンHD(2503、食料品)
コマツ(6301、機械)
コーセー(4922、化学)
ライオン(4912、化学)
LIXIL(5938、金属製品)
丸 紅(8002、卸売業)
明治HD(2269、食料品)
ミネベアミツミ(6479、電気機器)
三菱マ(5711、非鉄金属)
ナブテスコ(6268、機械)
長瀬産(8012、卸売業)
NEC(6701、電気機器)
日産自(7201、輸送用機器)
オムロン(6645、電気機器)
小野薬(4528、医薬品)
大ガス(9532、電気・ガス業)
ローム(6963、電気機器)
塩野義(4507、医薬品)
住友化(4005、化学)
サントリーホールディングス(非上場)
TDK(6762、電気機器)
東 レ(3402、繊維製品)
トヨタ紡織(3116、輸送用機器)
トヨタ(7203、輸送用機器)
横河電(6841、電気機器)
《森林保全Aリスト日本企業》4社(花王を除きアルファベット順、カッコ内は証券コード、東証業種)
花 王(4452、化学)
不二製油(2607、食料品)
王子HD(3861、パルプ・紙)
積水ハウス(1928、建設業)
QUICK ESG研究所 CDPチーム