ESG研究所【CO2反映指標(4)】予想炭素排出原単位②
2022年09月07日
「予想炭素排出原単位」は、「スコープ1、スコープ2の合計」と「スコープ1、スコープ2、スコープ3の合計」の炭素排出量を使ってそれぞれ算出し、2つのランキング(表1、表2)を作成した。「予想炭素排出原単位」の計算式は以下の通り。
予想炭素排出原単位=炭素排出量(トン)÷予想売上高(100万円)
排出量は自社の工場などからの直接排出である「スコープ1」、自社で使う電力の発電に伴う排出である「スコープ2」、自社の活動に関連する社外排出分の「スコープ3」から成る。スコープ3には「販売した製品の使用」などが含まれ、製造業では比重が大きい。
炭素排出量は各社が英非営利団体CDPに提出した「Climate Change(気候変動) 2021」に記載した値を、予想売上高は各社が開示した今期予想を使用した。例えば、3月期決算の会社では、2023年3月期の売上高予想と21年3月期の排出量と組み合わせた形になる。
売上高100万円当たりの炭素排出原単位は数値が小さいほど環境に与える負の影響を抑えながら売り上げを上げていることになる。このため、ランキングは昇順で上位10社を取り上げた。
QUICK リサーチ本部 ESG研究所