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地方公務員との「2足のわらじ」データ活用で「県民幸福度ナンバーワン」を目指す

地方公務員との「2足のわらじ」データ活用で「県民幸福度ナンバーワン」を目指す

Topics

  • 「金融とデータのプロ」を目指して大学院へ
  • データが変える地方自治の未来
  • より遠くへ!チームで目標を目指す面白さ

Q.入社のきっかけを教えてください。

大学3年生のときに、大学主催の企業説明会でQUICKを知りました。「金融とデータのプロ集団だ」と聞いて「ここに入ろう」と決めました。もともとは広告業界に興味があったのですが、人の集まるところに金は集まる、じゃあどうやって人を集めるかっていうと、その一つが広告だと思ったんです。そこからさらにもう一歩先、金が集まったら何が起こるんだろうって考えを巡らした先に、金融がありました。

大学での専門は数理情報で、数字やデータを扱う学部にいたのですが、数式の証明や理論ばかりやっていたので、データ処理や統計はやったことがない。株価や金融情報も全くわからない分野。これはいきなりQUICKに入っても何もできないなと感じ、しっかりと統計について学んでから入社しようと考え、そこで就職活動を全部やめて大学院進学を決めました。院生時代にも学会でQUICK社員の講演を聴く機会があり、自分の研究のモチベーションになりましたし、入社前にはアルバイトでQUICKの仕事を体験しました。

入社してみると、やはり自分の思っていた通り、QUICKは「金融とデータのプロ集団」でした。金融に30年、40年携わっているようなお客さまに満足いただけるサービスをどのように提供できるかを考えました。1年目は、会社が終わると図書館で勉強し、朝も早く出社する。土日も図書館で勉強したりプログラムを書いたりしていました。そうすると月曜日がすごく楽しくなります。私が考えたサービス企画、作ったアプリを上司にお話すると、どのように実際のサービスとして実装できるかを考えてくれる。100出して1採用されるかどうかです。残りの99は、例えば「先走りすぎ」「さすがにニーズがない」と言われたりするのですが、逆に言えばそういうアドバイスに育ててもらったと思います。

データアナリスト 企画・分析 インタビュー風景

Q.現在、どんな業務に携わっていますか。

2023年4月に石川県へ移住して、週のうち3日は石川県のデータアナリストとして勤務しながら、週2日は完全オンラインでQUICKの仕事をしています。その後、石川県では、観光に関する人流データや統計データ、SNSの反応といった観光情報を日々モニタリングできるサービス「QUICK Data Cast(QDC)」を導入いただきました。QUICKとしての私の役割は、QDCの開発チームリーダー。サービスの方向性、データ処理・可視化の方針、データベースの設計をし、チームメンバーにタスクを振り分けて、最終確認をし、開発実装チームとのリリーススケジュールの調整をする立場です。

石川県は今「県民幸福度ナンバーワン」というスローガンを掲げていますが、これは県民の声をちゃんと拾って、それを政策に生かすということだと理解しています。声とは何かというと、それは人の行動、アンケートの回答など、県民の皆さんからいただいた意見。まずはそうしたデータを見ることが習慣化されると、頭の中で考えていたことと、データが示すものとの間にギャップが出てきますので、そこをしっかりと把握しましょうということです。データに基づいて考える癖がついてくると、自治体の職員の中でも自由にデータ分析を始めたり、観光用のデータキャストを使って、他部局が新しい政策を考えてみたりという動きが広がってきています。

私自身も、県庁の様々な部門で、データに関して勉強会を実施しています。県庁内でも少しずつデータへの意識が変わっていくのを実感しています。いろいろな人に出会うと、出会った分だけ自分の仕事も広がったなって感じがします。

Q.これまでの業務を通して得たもの、今後の展望などを聞かせてください。

入社当初はとにかくがむしゃらでしたが、2年目以降は、チームを率いていく役割も増え、「潮目を見極めるために立ち止まって観察する」ことを覚えました。これが自分の人生において非常に大きな成長に繋がったと感じています。「ひとりで行くなら速く行け。遠くへ行くならみんなで行け」という言葉を最近教わったのですが、昔の私なら、遠くへ行くときもひとりで行っていたように思います。しかし、知識にも時間にも体力にも限界がある。今意識しているのは、ひとりで行くときは誰よりも速く、フィールド全体を見渡し、潮目を見極め、「ここだ!」という瞬間にチーム全体で攻め込む。そして、その一瞬の攻めに十分なチームメイキングを日頃から準備していくことに、QUICKで働く喜びがあると感じています。

自治体ビジネスという事業に携わり、自身も地方公務員という立場から日本を見ていますので、大きな目標は「日本再生」。もうひとつ現実的な目標は「自然データ」への挑戦です。QUICKは、企業の財務データだけでなく、非財務データやオルタナティブデータも扱うようになっていますが、自然災害に関連するデータや、天体や気象などの宇宙のデータの価値はどんどん高まっているので、QUICKの中でもこれからやっていきたい分野だと思っています。