ESG研究所北大、環境NPOのCDPから「B」評価獲得
国内大学で初参加

北海道大学は環境NPO(非営利団体)の英CDPの気候変動対策に関する質問書に日本の大学で初めて回答し、上から3番目の「B」評価を獲得した。CDPが13日、公表した。温室効果ガス(GHG)排出量や脱炭素に向けた取り組み、情報開示が比較的高く判断された。

気候変動対策の2022年の質問書に回答した大学は、北大のほかアイルランドのダブリンシティ大学と、カナダのニューブランズウィック大学。ダブリンシティ大学の評価は上から4番目のB-で、北大を下回った。ダブリンシティ大学は21年調査でB、20年調査で上から5番目のCを獲得している。ニューブランズウィック大学は今回初めて提出したが、評価は非公開になっている。

CDPは毎年、企業などに気候変動・水資源保護・森林保全3分野の環境対策に関する質問状を送って回答を採点し、分野ごとに最高のAから最低のD-まで8段階で評価している。企業だけでなく、都市や大学などの組織も対象にしている。CDPスコアを使用することで環境へ与える影響を把握し改善が期待できるうえ、他の組織と比較が可能になるメリットがある。

CDPの評価はグローバルな影響力を持ち、機関投資家の投資判断、ESG評価機関の格付けなどに活用されている。QUICKはCDPの「Climate Change(気候変動)」のスコアリングパートナー。

QUICK ESG研究所 CDPチーム