山田教授には、昭和女子大チームとして日本経済新聞社主催の「日経ストックリーグ」(*2)に参加する計画があるという。日経ストックリーグは中・高・大学生を対象にしたコンテスト形式の株式投資学習プログラム。500万円の仮想ポートフォリオを学校ごとのチームで運用し、そのプロセスで学んだことをレポートして内容を競う。
「日経ストックリーグに参加するにあたり、Astra Managerを情報ツールとして学生に開放、その使い方を広げていきたいと考えています。ITツールの新しい使い方などは若い学生の方が発見しやすいでしょうから。学生の時にAstra Managerのように時々刻々と動く株価や出来高、板情報だけでなく、為替や速報ニュース、企業が公開する生の決算財務データなどを見て分析ができるメリットはとても大きいはずです。Astra Managerを活用し、マーケットや企業の生きたデータに触れた臨場感あふれる授業を行うことによって、教育効果がより高まることを期待しています」。
山田教授には近い将来、大学の運営当局にAstra Managerによる成果をまとめて報告したい考えもある。もちろん、他学部や他学科での応用を探るためである。「会計ファイナンスだけでなくAstra Managerを活用した様々な授業への応用は今後の課題のひとつ。準備はできたので、これからが本格活用という段階です」。
(*2)学校教育の場における投資学習の一つのツールとして企画されたコンテスト形式の株式投資学習プログラム(主催:日本経済新聞社主催 対象:中学生・高校生・大学生)