金融機関と交渉するためには、金融機関が提示するデータではなく、自分ならではの尺度を持つことが大事だと考えていた。以前は日本経済新聞の紙面やインターネットサイトでデータを調べていた。しかし、サイトに掲載されるスワップ金利などは適時性に欠ける情報で限界があった。金融機関から入手したデータですら1日や数時間前のもので、交渉も材料に乏しく弱気になりがちだった。
株価のように、金利もほぼリアルタイムで更新するサービスを探していた。日経紙面の金利欄に「QUICK調べ」と記載されていたため、「QUICKのデータなら間違いない」と判断した。Qr1ではスワップ金利などのデータがほぼタイムリーに入手でき、精緻な資金調達が可能になった。過去の金利動向も把握でき、Excelにデータをダウンロードできるなど、材料が増えて金融機関との交渉が格段にしやすくなった。ともすれば金融機関主導になりがちになるやり取りも、「QUICKを見ている」と言えばインパクトは大きい。
日銀の異次元緩和などによる超低金利の環境下、リース料率も低下し、金融機関との交渉は神経質にならざるを得ない。1ベーシスポイント(0.01%)でも有利に資金を調達し、少しでもお客さまの要望に応えるべく、2015年7月にQUICKのリアルタイム情報サービス「
財務部 谷田部康彦次長













