導入事例需要家・小売電気事業者の2つの視点からPolarisの機能をフル活用
必要な情報を一画面で入手できる便利さ

大平洋金属
工務部電力企画調整課 課長 髙田淳平氏
同 佐々木大輔氏
※写真右から- ご利用中の製品
- QUICK E-Power Polaris
大平洋金属株式会社は自家発電設備を含む電力設備の効率的な運用について、50年以上の知見と経験を有するなか、電力事業を重点施策として2024年3月小売電気事業者に登録し、翌年4月に特別高圧と高圧の需要家向けに電力販売を開始した。「QUICK E-Power Polaris」(以下、Polaris)は自社で電力市場の分析ツールとして活用しつつ、顧客に対する電力価格の説明にも大きく貢献しているという。
工務部電力企画調整課課長の髙田淳平氏、佐々木大輔氏にPolaris導入の経緯や活用方法などについて聞いた。
導入の効果とポイント
- 電力調達業務時間を大幅に短縮
- お客様への説明性がより高まった
- 電力業務に関する社員の知識と能力を向上
Q.Polaris導入の決め手について教えてください
髙田氏
当社は、コア事業である金属製錬に加えて、電力事業も重点施策として捉えています。このため、電力に関する分析ツールや情報サービスなどはできる限り、活用したいと考えています。ただ、いろいろありすぎると情報の波に溺れるというか、混乱を招くことにもなりかねません。
こうした観点から、情報収集は当社にとって必要な情報だけをコンパクトにまとめて仕入れることができれば最適だと思っています。Polarisは一画面で情報が整理されてまとまっており、スクロールやタブの切り替えをするだけでさらに必要な情報を収集できる。この点が導入を決めた最大の理由です。日本経済新聞社グループという信頼性も大きいですね。
Q.Polarisを活用されていて特に有用な点は何でしょうか
髙田氏
Polaris以外にも他社の情報ツールは様々ありますが、比較した他のツールはハイエンドなトレーダー向けであったり、上級者すぎるというか、属人化してしまったりする傾向があります。
一方、Polarisは情報も厳選されており、UI(ユーザーインターフェース)にも優れていることから活用する側のレベルに関係なく、誰でも設定後すぐに使い始めることできる特長があると思います。それでいて機能性も高い。そうした点も非常にありがたいと思っています。また使っていて感じることですが、日々、機能が改善されています。顧客の要望や意見をすぐ反映できる開発体制がしっかりできているなと感じます。
顧客から『発電所でトラブルがあったようだが、原因は何か』という問い合わせがあった場合、Polarisですぐ確認し、対応できるのもありがたいです。Polarisで情報を正確に把握し、お客さまに迅速にフィードバックできることで信頼性の高いサービスの提供が実現できています。
Polarisを導入して実感している3つの利点があります。1つ目は業務の時間短縮です。需要家の立場として、自社の製造部門から上がってきた操業計画に基づき電力調達計画を立てる際のリードタイムが劇的に圧縮できた点です。この業務ではPolarisの短期価格予測が大いに役立っています。
▼ QUICK E-Power Polarisの価格予測画面
2つ目は、需要家に提案する料金メニューの説明に説得力が増したことです。Polarisで過去のスポット価格推移や将来の予測値が簡単に可視化できるため、顧客に実際にPolarisの画面をお見せしながら会話をすることで、説明性も高まる効果がありました。
3つ目は社内の知識と能力の向上です。私が所属する電力企画調整課は新たに発足した組織のため、社員の知識や経験にばらつきが多いのが現状です。こうしたなかで、Polarisを活用することで社員が一様に電力業務のスキル向上に結び付くことも大きいメリットだと思っています。
佐々木氏
私は主に需要家向けの料金設計を担当しており、足元の市場価格を需要家に説明する際にPolarisを活用しています。需要家によって、電気を活用する時間帯が昼間のピーク時間もあれば、オフピークの場合もあります。オフピークが多い場合、『市場連動価格』を取り入れたいという要望もあります。お客さまに訪問の際、事前に細かい料金計算をしておかなくても、Polarisの画面をお見せすることで市場価格の推移を簡単に説明できますので大変有用だと思っています。
Q.今後のPolarisやQUICKに求めることは何でしょうか
髙田氏
価格予測における長期のトレンドは周期性があるだけでは、あまり意味がないと感じています。このため、いくつかのシナリオがあって、それを選択することで長期のトレンドを見ることができる機能があればいいなと思っています。価格予測については需要家の要望などを考慮し、3~5年程度あれば十分だと思います。
需要予測もあれば便利ですね。たとえば、需要家様にエリア最大需要の説明として、『この時間帯に節電できれば容量拠出金もこれだけ削減できます』というような情報提供もしたいと思っています。
QUICKは、電力の市況情報ツールを提供している事業者としてはユーザーとの距離が近いなと感じています。我々のようなユーザーが要望を出せば、すぐに対応策が返ってくるという関係性を今後も継続できればありがたいです。サービスについては、ユーザーが簡単に情報を閲覧できるインターフェースに関する部分は変えてほしくないと思っています。機能を拡張しすぎると、使い勝手が悪くなるからです。ただ、取捨選択をして、よりサービスをブラッシュアップするという姿勢は今後も是非お願いしたいです。
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